
24時間テレビが今年も終わりましたね。
マラソンランナーの林家たい平さんも無事に放送内に走りきりました。
出演者の不祥事でてんやわんやだった今回の放送のテーマは
【 愛 これが私の生きる道 】
感動やチャレンジ精神を掻き立てるいい企画が満載でしたが、、、
この裏側ではNHKがなかなか攻めている番組を放送してたのを知っていましたか?
「バリバラ」という障害者と向き合う番組なんですが、今回の放送はちょっと間違うと批判ともとれる内容になっていたんですね。
どちらの番組も障害者を対象にしたものなのですが、どっちが正しいの?調べてみました。
目次
24時間テレビの歴史
出典:http://www.ntv.co.jp/
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第1回目の「24時間テレビ 愛は地球を救う」は1978年8月26・27日放送されました。
今から38年前になります。
「寝たきり老人のお風呂を!身障者にリフト付きバスと車椅子を!」
というタイトルです、ちなみに次の年2年目も同じタイトルでした。
チャリティのTシャツは、第1回からありましたが、お馴染みの黄色に番組ロゴが黒いインクでプリントとシンプルなもの。
第12回以降に著名な方々にデザインしてもらうという形になっています。
寄付金の総額は昨年の平成27年の時点で
356億6732万304円
となっています。
近年の番組企画は、障害者の夢を叶えるということで、足の不自由な障害者の富士登山や視覚障害者が集団でダンスを披露するなど様々なことに取り組んでいます。
企画をやり遂げた障害者や家族の方々はその姿に涙をして成功を喜びます。
なにより障害者たちが人として生き生きしていることが感動的なんだと思います。
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「バリバラ」ってどんな番組?
出典:https://www6.nhk.or.jp/
番組のスタートは2012年。
バリアフリーバラエティー、略して「バリバラ」
障害者のための情報バラエティーです。
「感動するな、笑ってくれ」というのが大きなコンセプト。
障害者たちの立場からタブーとされてきたようなテーマを扱うこと、お笑いの要素もたっぷりで健常者でも変わらず楽しめる番組なのが特徴です。
今年に入ってからは障害者以外にも社会に取り残された生きづらいと感じる人たちにもメッセージを送っています。
みんなちがって、みんないい
多様性のある社会を目指す番組です。
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24時間テレビを批判?!障害者の本音がわかる「バリバラ」
出典:http://www6.nhk.or.jp/
障害者のイメージといえば、いまだに「感動する」「勇気をもらえる」
どうして世の中には、感動や頑張っている障害者に注目が集まるのか?
この答えを見つけるべく、まさに24時間テレビの裏で生放送していたバリバラ。
笑いは地球を救う
障害者のイメージ=感動ということは必要?
チャリティーでしか障害者はクローズアップされないの?
という障害者たちの本音が次々と飛び出しました。
「障害者の描き方」って健常者と障害者とでは何が違うのかを検証。
多様性のある社会を作るというこの番組の本質を垣間見るような企画。
とても興味深かったんですよ。一言では語れません!!
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「笑いは地球を救う」バリバラ放送内容
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バリバラに出演している大橋グレースさん。かつてはアメリカの柔道選手でオリンピック代表候補にもなったという方。多発性硬化症など3つの難病を抱えています。本人はいたって明るく実生活を送っています。
24時間テレビにも出演している大橋さんは、なんと蜷川実花さんデザインのチャリTシャツを着たまま「バリバラ」に出演。
ここでまずひと笑いです。
そして感動を誘う障害者の生き方についてのドキュメント風の映像(っていうかコント)がまた笑ってしまう内容。
入院中の辛さよりも「病院の先生がイケメンでテンション上がった」
障害を負って立ち直ったきっかけは「まあ時間が解決したみたいな」
って軽い!!
つまり障害者だって健常者と同じなんだと伝えてくれているんです。
大変なのは誰でも同じこと、それを解決するのは自分自身。
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感動ポルノって?
オーストラリアでコメディアンとジャーナリストとして活躍したステラ・ヤングさんが提唱したことで広まりました。
自身も骨形成不全症を患っていたのですが、障害者として生きていくなかで感じたこと
「障害者を非障害者が感動するためのモノとして扱うような行為」を指してこう呼びました。
バリバラの中では障害者たちの90%以上がこういった感動をもたらす存在とした扱われることが「嫌い」と答えたそう。
番組内では「24時間テレビ」という単語は使われませんでしたが、こういったコンセプトに値するのではないかと感じる人が多かったようです。
司会の山本シュウさん
現場のスタッフはものすごいがんばってるし、ただもう上の人がね
『(障害者は)こうなんや、感動なんや』って(決めつけて)やるからね。
と発言しました。
決めつけられている、と感じることをいかになくすか、ということが障害者にとっての願いなのだと感じましたね。
じゃあどっちが正しいの?
どちらも正しくて、どちらもこれからもずっと考えていくことなんだと思いました。
「愛は地球を救う」はずですし、
「みんなちがって、みんないい」んです。
このバリバラの企画と24時間テレビについて
脳科学者の茂木健一郎さんのブログがありました。
出典:http://lineblog.me/
マラソンなど「何かに挑戦する」姿を通してチャリティを呼びかけるのは良い点もあるが、「笑い」や「コメディ」こそがチャリティの基本であるべき
と考えているそうです。
「笑い」や「コメディ」は、障害を持つ方や、社会的弱者、格差の問題、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーのこと)などのさまざまな点についての、私たちの固定観念、偏見を相対化して、やわらかく「マッサージ」してくれる(中略)
笑いを通して、凝り固まった見方を乗り越え、やわらかにものごとを見ることで、差別や偏見の解消へとつながっていくように思います。引用:http://lineblog.me/
一方で「感動」は、間違えると特定の価値観やものの見方の固定化に繋がると考えていると。
「障害者の姿を描いた感動の構図」という固定概念に切り込んだバリバラの企画を素晴らしいと感じたそうです。
笑うことと、コメディの力で思考を柔らかくして多様性のある社会を作ろうというメッセージがもっと広まるといいなと思います。
そうすれば、障害者と健常者が生きる社会が出来上がっていく気がします。
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まとめ
・NHKバリバラの企画「笑いは地球を救う」は「24時間テレビ」の批判ではなく、どうしたら障害者と健常者が共に生きやすい社会になるかを提唱した番組内容でした。
・24時間テレビの「感動」は健常者のものであって、障害者の立場からは「感動ポルノ」としての扱いは90%が「NO」と言っています。
どちらが正しいのではなく、どちらも考えていくことが大切というのが答えのように思います。
障害者は可哀想?何を見てそう思ったり感じたりするんでしょうか。
障害者の方々は本当によく笑うと、両方の番組を見て思いました。
「笑い」は地球を救うのは健常者も同じなら、障害者との垣根は全くないということなんでしょうね。
「笑い」があれば「愛」も生まれますよね。どちらもあれば人間として最高です!
良い番組、歓迎します!もっといろんなことを知ることができたらと思いましたよ!
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