本ページはプロモーションが含まれています。
NHK Eテレで放送中「びじゅチューン!」
世界の有名美術作品を題材にアニメと歌で紹介する番組です。
独特のアニメーションと歌で不思議な世界にハマる人が続出!
このアニメを作っているのは井上涼さん。
絵、音楽、歌、全部を自分ひとりでこなしてあの不思議な作品を制作しています。
「びじゅチューン!」のことや、魅力溢れるアーティスト井上涼さんについて調べてみました!
目次
「びじゅチューン」の井上涼さんプロフィールと経歴は?
今日はシシヤマザキさん @shishiy と対談?してきました〜。ビューティー⭐️ pic.twitter.com/cOmTCg8n2J
— 井上涼 INOUE Ryo (@kitsutsukijanai) November 13, 2020
本名:井上涼(いのうえりょう)
生年月日:1983年6月10日
出身地:兵庫県小野市
職業:アーティスト
井上涼さんの経歴
●2007年 金沢美術工芸大学デザイン学科視覚デザイン専攻 卒業
大学の卒業制作アニメ「赤ずきんと健康」が話題になりました。
●「赤ずきんと健康」が、ナレッジキャピタル学生映像コンテストBACA-JA(バカジャ)で佳作を受賞
※若手クリエーターの登竜門的コンテスト。ミスターチルドレンMV「HERO」を制作した村田朋泰さんも受賞者のひとり。
●トロントジャパニーズショートフィルムフェスティバルで映画祭賞受賞
●大学卒業後、アートディレクターとして広告代理店に就職。
そのかたわら、アニメーション制作を続けていました。
●2012年
・NHK Eテレ「テクネ 映像の教室」に出演してプロジェクションマッピング作品「小人ピザ」を提供。
・自主制作のアニメ作品「YADOKARI」が第24回CGアニメコンテストで佳作を受賞しました。
●2013年
・8月 NHK Eテレで「びじゅチューン!」がスタート
※世界の「びじゅつ」を井上涼さん作のアニメ(作曲や歌も自身で行っている)で紹介する現在も続く人気番組。
・11月 自主制作アニメ作品「ハヤシフサイ」が寿ビデオ大賞を受賞。
●2014年 横須賀美術館「こどもと美術を楽しみたい!キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」で「夏休みオブザ忍者」を発表。
●2015年 個展「マチルダ先輩と忍者合唱団」を開催
>>【鬼滅の刃 遊郭編】Aimer(エメ)歌声の評判や人気は?喉の病気は完治するの?
「びじゅチューン」井上涼さんの家族は?
井上涼さんの両親とも音楽や芸術の仕事をしています。
父親は彫刻家、母親はピアノの先生という家庭で育ちました。
井上涼さんは、幼い頃からアートに触れる機会がたくさん!
家の庭には、父親の作った彫刻がにゴロゴロとおいてありました。
この実家での光景を見ていたことで、アートは幅が広いものという感覚になりました。
井上涼さんの母親は「THE・関西のおばちゃん」と表現するにふさわしい人なのだと本人談。
母親は、商店街育ちもあって気立てがよくて、さらに懐も深い人!
井上家の家族の繋がりを支えている母のことを井上涼さんは尊敬しているとのことです^^
「びじゅチューン」井上涼さんが影響を受けたアニメは?
井上涼さんは小さい頃、テレビや本は限られたものしか見られなかったことで「アニメ」に触れる機会があまりありませんでした。
見たいアニメが見られなかったことから、新聞の番組表からタイトルを読んで自分でストーリーを妄想してい子供時代でした。
「新世紀エヴァンゲリオン」もタイトルしか知ることができず、自分なりに話を想像していたのだそうです。
実際に「エヴァンゲリオン」を見ることができたときは、自分の妄想とあまりに違っていてびっくりしたのだとか(笑)
井上涼さんの感性が生かされた「びじゅチューン」の作品たち、何度も見たくなる魅力があります^^
井上涼さんが一番影響をうけたアニメは、「少女革命ウテナ」。
「少女革命ウテナ」の作風、アニメの中の描写(髪が風になびく様子とか)、人間関係など影響を受けたと「憧れの作品」として挙げています。
「ウテナ」の独特の描写は見ていて「?」と思う部分もあるんですが、そこが魅力のひとつなんだと思います!
「びじゅチューン!」作品でも風の描写や黒い影のシルエットを使っているところがあるので、これは「ウテナ」の影響があるのかなと思ってしまいました!
>>アニメ映画「シング2」日本語吹き替え声優は誰?曲タイトルや歌手名も
「びじゅチューン」井上涼さんのアニメ制作のきっかけは?
井上涼さんが初めてアニメ制作をしたのは、大学の卒業制作のとき。
「どうしてもやりたかった」と、アニメを作ることを選びました。
卒業制作のアニメ作品は、キャラクター、作曲、歌、アニメーション制作を全て自分で手掛けて作り上げました!
人にお願いするのが苦手だったという当時と今「びじゅチューン」作品を作っているスタイルと変わっていないところは大学時代と同じですね^^
そして出来上がった井上涼さん卒業制作作品「赤ずきんと健康」!
独特の世界観も相まって話題の動画となりました!
衝撃の作品です!この作品で可能性を感じないなんて言う人はいないですよ!
この作品は、学生映像コンテストBAKA-JAでも佳作を取りました。
井上涼さんは2014年まで広告代理店に勤めながらアニメ制作をしていました。
2013年に「びじゅチューン!」が始まっているので二束のわらじを履いての仕事をしていたことになります。
広告代理店を退職することにしたのは、お客さんのために作る広告制作と自分の意思とのバランスが取れなくなったことからでした。
実はアニメ制作は、仕事での葛藤を埋めるためにストレス解消でしていたことでした。
アーティストとして一旗上げたい!という思いはなくて、会社で疲れたから好きな作品を作って日常で感じている違和感をなくしていたのでした。
その頃の井上涼さんの作品は、OLの愚痴っぽい作風で共感する人も多かったんですよね。
「YADOKARI」は仕事と家を往復する会社員の悩みを歌とアニメで表現しています。
世の中のOLさんは共感するところがあると思いますよ!
個人的に、昔ママが言ったという「疲れて帰ってくるんだから少しくらい良い家に住みなさい」っていうフレーズがグサッときました(笑)
>>ジブリ新作[君たちはどう生きるか」原作や作者は誰?映画のあらすじは?
井上涼さん「びじゅチューン」アニメ制作秘話
井上涼さんが「びじゅチューン!」でアニメ制作をすることになったきっかけは、
「テクネ 映像の教室」のディレクターの甥っ子姪っ子たちの反応が良かったことからでした。
ディレクターが帰省先で井上涼さんの作品の映像チェックをしていたところ、甥っ子姪っ子たちがその歌を一度で覚えて歌いだした姿を見て驚きました。
その時ちょうど「美術作品」をテーマにした番組を考えていたということで、井上涼さんに声がかかりました。
井上涼さんが作る「びじゅチューン!」のテーマとなる美術作品の題材は製作スタッフたちと決めています。
あんまりマイナーな題材にならないように美術の教科書を参考にしているのだとか。
井上涼さんが「びじゅチューン」のアニメ制作で最初にすることは、まず「歌詞」を書くことから。
そして歌詞の雰囲気に合わせて「音楽」を肉付けする作業をします。
井上涼さん、高校時代の吹奏楽部での経験から作曲もこなすことが出来ています。
アニメーション制作は1ヶ月ほどかかります。
1つのアニメを完成させるまで、「寝ては起きて、頭をリセットしながら絵を重ねていく」作業を続けて作品を作り上げていきます。
そして井上涼さんが手間隙をかけて作った作品を5分間に凝縮して放送となります。
「びじゅチューン」のアニメ作品には「??」と考えてしまう内容も多い気がします。
なのですが、この「?」と考えることも大切だというメッセージとなっています!
井上涼さん自身が「美術教育が苦手」、「子供向け作品が苦手」な子供でした。
なので、子供が楽む作品=大人も楽しめる作品にしなくては子供は楽しくないんじゃないかと考えて今の「びじゅチューン」の作品が出来上がりました。
子供の経験したことのない感情を表現していても「それはいつか分かるから」と、あえて考えさせるという手法にしています。
これはいいと思います!正解だと思います!井上涼さんのアーティストとしての勘、とても素晴らしいと思いました!
井上涼さん「びじゅチューン」のおすすめアニメ!
「びじゅチューン!」では井上涼さんが制作したアニメは47作品が登場しています。(※2016年9月時点での作品数、現在も新作が続々と生まれています!)
そんな中で個人的に「びじゅチューン」オススメ作品をピックアップしてみました^^
♪「委員長はビーナス」
[元となった美術作品]サンドロ・ボッティチェッリ 作「ヴィーナスの誕生」
出典:http://magazine.kidstone.net/
ほんとにすぐ覚えちゃうくらいキャッチーな歌詞とメロディです!
~貝殻投稿は校則違反(ダメ・ダメ!)~ ってフレーズ、一度聞いたら頭から離れなくなりましたw
♪「風神雷神図屏風デート」
[元となった美術作品]俵屋宗達 作「風神雷神図屏風」
出典:http://magazine.kidstone.net/
あの屏風を飛び出して人目を気にしながらデートをする風神、雷神カップルの歌です。
神様なので性別とか気にしなかったという井上涼さんの感性、ボーダレスでいいんですよ。
~いつだって キンキラ☆~っていうとこの二人のポージングに注目です!
♪「振り向きすぎてほぼドリル」
[元となった美術作品]菱川師宣 作「見返り美人図」
見返り美人図を見てドリルになるって誰が思いますか?!
この作品の完成度は素晴らしいと思います!井上涼さんの魅力が溢れています!
江戸の町人が町でウワサの「見返り美人」さんのことをインタビュー風にコメントしながら歌が進んでいく面白い展開です。
美人なのに想い人ジョセフに気持ちが届かないちょっと切ないお話です。
♪「噴火する背中」
[元の美術作品]富士御神火文黒黄羅紗陣羽織(ふじごしんかもくろきらしゃじんばおり)
出典:http://www.nhk.or.jp/
この羽織は豊臣秀吉が羽織っていたもの。
台所に立つ謎の怒りを抱える妻の背中にはこの羽織、それを見ておびえる夫。
日常生活の夫婦のやり取りを羽織を交えて面白く表現しています。
まとめ
・井上涼さんは大学時代の卒業制作アニメ作品がきっかけでアーティストとして活動を始めました。
・父は彫刻家、母はピアノの先生という芸術一家という環境で育ちました。
・井上涼さんのアニメ制作は仕事のストレス解消のためにしていました。
知っているけど詳しく知らない美術のことを身近に感じることができる「びじゅチューン!」っていう番組。
子供のためであり、大人も楽しめる作品を作ってくれる井上涼さんは、ズレているようでなかなかピントのあっているアーティストだと思います^^
とにかく面白いってことがみんなが見てくれる条件です!
井上涼さんの見ている方が楽しくなるアニメ作品、これからも楽しみにしたいです!