瀬立モニカさんは、日本を代表する女子パラカヌー選手です。
2016年『リオデジャネイロ パラリンピック』では8位入賞!
2020年の東京パラリンピック カヌー日本代表として出場が決定!
若手として注目のパラリンピックカヌー選手の瀬立モニカさんのことを調べてみました。
目次
瀬立モニカさんの障害の原因は?
2020年に東京パラリンピックの女子カヌー日本代表に選ばれた瀬立モニカさんについてまとめました!
●瀬立 モニカ(せりゅう もにか)
生年月日:1997年11月17日
出身地:東京都江東区
所属:江東区カヌー協会
ポジション・クラス:PKL1(パラカヌーカヤック クラス1)
【障害】外相脳損傷、中等両下肢麻痺、体幹機能障害
瀬立モニカさんの障害の原因は、学校の授業中に転んで頭を打ったことでした。
高校1年生のとき体育の授業中に転倒し、「体幹機能障害」になりました。
瀬立モニカさんは、2013年までは自分の足で歩くことができた普通の女子高生でした。
現在は、障害により下半身のコントロールが効きません。
障害の等級は一番重い1級です。
【1級の体幹機能障害】
立位の維持、歩行、座る、立ち上がるの全てができない状態。
コルセットなどの装具によって頚部、胸部、腹部を保持すれば、座位の維持が可能になるが、立位維持については装具の実用性は低い。
瀬立モニカさんは、障害の影響で座った姿勢を保つことができません。
16歳で障害をもった当時は寝たきりになって落ち込んでいたときもありました。
そこからパラカヌーに出合うことができたのは、地元 江東区の支援があったからでした。
障害を負う前の中学のときからカヌーを始めていた瀬立モニカさんに、江東区カヌー関係者が声をかけてくれました。
障害を持った状態でできるか不安もありましたが、久しぶりに乗ってみると「車椅子生活になってもできるんだ」と実感したんだそう。
このことがきっかけで、競技としてパラカヌーを始めました。
>>「パラリンピック競泳」一ノ瀬メイはハーフで美人?経歴や家族について
映画「水上のフライト」は瀬立モニカさんの実話?
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中条あやみが本気を見せた❗
兼重監督も絶賛👏迫力のカヌー大会レースシーン
🎥メイキング映像はこちら🔽https://t.co/W8Zy53TFxr☝️さらに、
中条さんの新場面写真も📸✨#水上のフライト🚣♀️#中条あやみ #杉野遥亮 #大塚寧々 #小澤征悦#兼重淳#11月13日公開 pic.twitter.com/iFwaXkKizH— 【公式】映画『水上のフライト』 (@suijo_movie) October 21, 2020
瀬立モニカさんは2019年、VISAカードのCMに出演!
2020年にNHKで放送された「筋肉体操」の第5シーズンのアシスタントとしても出演!
メディアへの出演もこなしている瀬立モニカさんですが、
さらに中条あやみさん主演の映画「水上のフライト」の製作にも関わっています。
なんと、中条あやみさん演じる主人公のモデルが瀬立モニカさんと言われています。
「水上のフライト」は、脚本家の方が瀬立モニカさんとの交流を経て作ったお話です。
「水上のフライト」は、瀬立モニカさんの実体験が元になっている部分もあるようですが、
映画のストーリーでは「走り高跳びの選手」である主人公が不慮の事故で障害を負って「パラカヌー」に出会う
となっています。
モデルとなった瀬立モニカさんの障害の原因は、高校生のときの体育の授業中の事故。
もともとスポーツマンだった瀬立モニカさん、「東京国体」を目指してすでに「カヌー」を始めていた頃の出来事でした。
瀬立モニカさんは、映画のストーリーにあるような「走り高跳びの選手」ではありません。
映画での状況と瀬立モニカさんの状況と少し違っていますね。
映画「水上のフライト」のストーリーは、半分実話(瀬立モニカさんのようにパラカヌーで好成績を収めるところなど)で、半分がフィクションなんですね。
瀬立モニカさんはハーフ?性格や年齢は?
2019年現在21歳、筑波大学体育専門学群に所属しています。
「瀬立モニカ」という名前から「ハーフ?」と思ってしまいますが、日本人です。
瀬立モニカさんは、とても明るい性格!
海外遠征でたくさんの人と知り合うことが楽しみな「人見知り」という言葉には無縁の人!
海外選手とも言葉はわからなくても意気投合するという社交的な性格です^^
瀬立モニカさんの好きな食べ物は、焼肉!
体が治ったら「走って焼肉屋まで行きたい」という夢があります(笑)
厳しいトレーニングに耐えてパラカヌーに臨む瀬立モニカさんの試合後のご褒美には是非、焼肉を!(笑)
人柄も魅力溢れる瀬立モニカさんのこと、たくさん応援したくなりました^^
>>「パラリンピック競泳」池愛里の障害の原因は?かわいい女子高生姿も
パラカヌーはどんな競技?
2016年のリオデジャネイロパラリンピックから新しい正式種目として登場した「カヌー」
パラカヌーの種目には、「カヤック」と「ヴァー」があります。
2016年リオパラリンピックでは「カヤック部門」のみでしたが、2020年東京パラリンピックでは「ヴァー部門」が採用される予定です。
・ヴァー:アウトリガーカヌーという本体の横にバランスをとるための浮き具がついている艇を、左右どちらか片方のみを漕ぎながら前に進める競技です。
・スプリントカヤック:両端にブレードという水かきがついたパドル(櫂)を使って漕ぎ、流れのない河川・池・湖に直線コースを設置し、9艇が一斉にスタートをしてタイムを競います。
※障害の程度によってクラスが分かれています。
A:胴体が動かせず肩の機能だけで漕ぐことができる選手
TA:胴体と腕を使って漕ぐことができる選手
LTA:足、胴体、腕を使うことができ、力を入れて踏ん張るまたは腰かけて艇を操作できる選手
瀬立モニカさんは一番障害が重い「A」クラスになります。このクラスとカヤック(Kayak)の「K」を合わせた表記で「KA」となります。
瀬立モニカさんのパラカヌーの成績
実は瀬立モニカさんがリオデジャネイロパラリンピックで日本代表となった2016年5月の段階では、パラカヌー暦は2年ほどでした。
2019年の現在では、パラカヌーを始めて5年!
パラカヌー歴が浅いのにも関わらず、メキメキと上達していき素晴らしい記録を残していきました!
《 瀬立モニカさんのパラカヌー成績 》
- 2014年 第1回日本パラカヌー選手権大会:女子KTA優勝
- 2015年 パラカヌー海外派遣選手選考会:女子KL1優勝
- 2015年 世界パラカヌー選手権:女子KL1第9位
- 2015年 第2回日本パラカヌー選手権大会:女子KL1優勝
- 2016年5月 世界パラカヌー選手権:女子KL1第10位
- 2016年 リオパラリンピック 女子スプリント・カヤック200m 8位入賞
- 2017年 パラカヌー世界選手権:女子KL1 第8位
- 2017年 日本パラカヌー選手権:女子KL1 第1位、女子VL1 第1位
- 2018年 パラカヌー世界選手権:女子KL1 第7位
- 2019年 パラカヌー世界選手権:女子KL1 第5位、女子VL1 第1位
※K=カヤック、V=ヴァー、TA・L1=障害の一番重いクラスのこと
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まとめ
・パラカヌー選手瀬立モニカさんは、高校1年生の時に転倒して頭を打ったことで「体幹機能障害」となり下半身を自由に動かせなくなりました。
・パラカヌー選手以外の普段の姿は、焼肉好きのごく普通の明るい女性です^^
パラカヌーを始めて2年ほどで世界大会10位の成績、リオパラリンピックでは8位入賞しました。
2020年の東京パラリンピックの活躍が楽しみです!応援しています!