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地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子
主人公 河野悦子が「校閲部」という部署に配属されたことから始まるドラマなのですが、実際に「校閲」をしている方々から批判が?!
どういうことでしょうか?
現場での校閲の仕事もいろいろと問題もあるようで、校閲が注目されるという利点はないの?
ドラマで描かれる「校閲」という仕事と、実際の校閲者のお仕事内容を比較してみました!
「地味スゴ!」河野悦子の校閲部の仕事は?
河野悦子は、学生時代から愛読している「Lassy」というファッション誌の編集者になりたくて、何度も「景凡社」という出版社へ採用試験を受けにいきます。
7度目の正直でついに合格したものの、配属先は「校閲部」という部署。
不本意ながらも「頑張って実績を作れば希望の部署へ異動がある」と言われてやる気になります。
ドラマ第1話では先輩の藤岩さんに仕事内容を教わるところから悦子の校閲の仕事が始まりました。
「校閲」とは、文章の内容の事実確認をすることをいいます。
校閲をする人は、本になる前の原稿をもらい、その内容を間違っていないか確認、訂正するということをします。
どんなに面白い読み物でも、読みふけってはいけないんですね。間違いを見落とすことになってしまうからです。
ドラマの中で、河野悦子は最初の仕事として、ベテラン作家の本郷大作の原稿を校閲することに。
そして、どうしても納得いかない内容だったことで、実際の原稿の内容と同じ場所へ行って事実確認をします。
ベテラン作家の本郷が「直さなくていい」と言ったところを間違っていると指摘してしまう悦子でしたが、悦子に根負けした本郷が「直さなくてもいい」真相を教えてくれるというラストでした。
悦子の頑張っている姿、かわいくて応援したくなったのですが、これではダメだったの?
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実際の校閲者の意見は?河野悦子は校閲をナメ過ぎ!!
ドラマ「地味スゴ!」で校閲の仕事を始めたばかりの悦子の仕事ぶりをまとめると
・新人なのにベテラン作家の校閲をする
・原稿の内容の確認に外出する
・実際に原稿を書いた作者と食事をする
ドラマ「地味スゴ!」を見た実際の校閲に関わっている方からこんな意見がありました!
【 実際に校閲の仕事をしている方の意見 】
・新入社員が、しかも未経験の若手がいきなり校閲部に配属はあり得ません。
・校閲者がのちにファッション誌へ異動するという話は聞いたことがない。
・未経験で漢字もろくに読めない新人が、大御所作家の原稿を担当してバリバリ仕事をこなす姿を見て「校閲という仕事をナメいる」と思った。
・ベテラン作家と校閲者の食事シーンは現実離れしすぎている。
・専門性の高い仕事である「校閲」に編集未経験の若手が活躍するのは無理がある。
・事実確認で外出することは、毎日大量の原稿をこなしている校閲者にはできません。
・原稿の誤りや指摘するということ以外にない校閲の仕事をドラマのせいで間違ったイメージになってしまわないか気になる。
うーん、厳しいご意見ですね。
みなさんプライドを持ってお仕事を真剣にしているという気持ちが伝わってきました。
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しかし、こんな出版業界の方の意見もあります。
出版物のクオリティ向上やトラブル回避ということから「校閲」という仕事は出版業界では重要な仕事です。
しかし出版物の売り上げ低下で、まっさきにリストラのあおりを受けるのが「校閲部」の人です。
校閲者の減少で、出版物に校閲を入れないケースが増えつつある現状があります。
この流れによって、校閲者の減少や若手育成ができないこと、そして出版物の質の低下が懸念されてます。
校閲者の減少で出版物の質が低下しているという現状を鑑みると、これは由々しき問題では!!
校閲という仕事が広まることは、良い出版物を作っていくためにも必要なことのような気がしました。
まとめ
・実際の校閲者の仕事は、原稿の誤りや内容の確認をする作業以外はすることはありません。
・ドラマの中で河野悦子がしている仕事内容は、実際の校閲者はしなくてもいい仕事が多く含まれているようです。
「校閲」という仕事があることをこのドラマで知った人も多くいると思います。
この仕事が少しでも広まれば、「校閲」の仕事に就いてみたいと思う人が増えるはずですよね。
出版物の発展に繋がるのなら「校閲」という仕事を広めることはいいことだと思います。
裏方の仕事ほど必要であって、なくてはならないものなんですよね。
「校閲」という仕事に敬意を表して、これからも素晴らしい読み物を私達に届けてほしいと思いました!