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福島第一原子力発電所について「燃料デブリ」の取り出しに関するニュースを時々耳にします。
その「燃料デブリ」ってどんなもの?
取り出して処理しなくては危険な状態になるというのですが、こういった状態は過去の原発事故でもあったのでしょうか?
福島原発の燃料デブリと危険性、その取り出す方法について調べてみました!
福島原発の現状!燃料デブリとは?
2022年で東日本大震災から11年経ちました。
現在も福島原発の廃炉の行方がまだまだ確定しません。
相手は生身の人間では太刀打ちできない放射能とあって作業が難航しています。
10年経った今も、調査ロボットでもうまく作業が進んでいません。
ロボット作業でも1年以上の遅れが出ているというので、問題が積み重なっていくばかりです。
そして2017年7月中旬に新たな情報が分かってきました。
福島第一原子力発電所3号機で、震災によって壊れた【格納容器の中に「燃料デブリ」が見つかった】という情報が出てきました。
燃料デブリとは、
原発事故で溶けてしまった核燃料が、原子炉の中のコンクリートの壁や他の金属と混ざってしまって固まったもの。
この燃料デブリを取り除くための作業を行わなくてはいけないことが発表されました。
これまでの計画として2021年までに「燃料デブリの取り出し」を開始するという予定ですが、本当に計画通りになるのかはっきりしません。
ですが、現在も何も作業は進んでいません。
2022年から少量ずつ「燃料デブリの取り出し」を開始するという発表が2021年にありましたが、今までのこと思うと作業が進むかは不確かです。。。
>>「ドライブスルー葬儀」は必要?利用方法とメリットやデメリットは?
燃料デブリを取り除く理由と危険性!
福島原発の廃炉作業のため、核燃料の全てを原子炉から除去する必要があります。
今回の「燃料デブリ」も核燃料を含んだ塊ということで、原子炉から取り出すことになります。
2017年9月に取り出し作業をする予定ということです。
※追記:2021年現在、まだ取り出し作業は行われていません。
しかし、燃料デブリは「放射線量」がとても高いという特徴があります。
その特徴をさらにまとめると
・高い放射線量によって人が近づけない
・冷え固まった燃料デブリは、すごく硬いために取り出しが困難
という危険な状態です。
『人が近づけないという状況』を簡単にまとめると、
福島原発の放射線量が毎時73シーベルトあったという記録があるのですが、この数値の状態では人間は5分も生きていることができません。
燃料デブリの放射線量はどれくらいなのかは調査記録はないのですが、核燃料が混ざっているというだけで危険です。
人が近づけない放射線量を放っていることが考えられます。
あまり聞きなれない「燃料デブリ」という言葉ですが、今までも原子炉から取り出す作業をしてきたのでしょうか?
きちんと取り出しに成功しているのか気になります。
では、過去の原発事故の例を見てみましょう。
>>地震災害に備える非常持ち出しグッズのリストまとめ!便利な保存食も!
燃料デブリを過去に取り出した事例はあるの?
過去の原発事故でも「燃料デブリ」は見つかっています。
1979年アメリカで起きた「スリーマイル島原発事故」では、溶けた核燃料が原子炉内のいろいろな物質と混ざって「燃料デブリ」となりました。
しかし、この事故では原子炉の圧力容器の中で固まっていたために「燃料デブリ」の取り出しに成功しています。
1990年に全て取り出し完了ということで、事故から11年後に「燃料デブリ」の取り出しが完了したということになります。
この「スリーマイル島原発事故」のケースは、燃料デブリを取り出すまでに順調に完了した事例でした。
ですが、1986年に起きた旧ソ連のチェルノブイリ原発事故では、燃料デブリの取り出しが出来ない状況となっていました。
チェルノブイリ原発では、圧力容器や格納容器がなかったことで燃料デブリが原子炉建屋の底で固まってしまいました。
事故から30年以上たっていますが、現在も「燃料デブリ」は残ったままです。
この取り出せない燃料デブリが固まった形を見て「象の足」のようだと言われています。
チェルノブイリ原発事故は、現在も「燃料デブリ」が残ったままということで福島原発の燃料デブリの取り出し作業がうまくいくのかが気になるところです。
原子炉の中の状態によってうまく取り出ができるようですね。
原子力発電の恩恵を受けるありがたさを感じていたのですが、やはり人がコントロールできない力がある原子力という怖さを6年経っても感じています。
計画を工程どおりに進めることも必要ですが、状況判断でさらなる事故がないようと思っています。
まとめ
燃料デブリとは、溶けた核燃料と原子炉内の壁や金属が混ざり冷えて固まったもの。
福島原発の廃炉のために「燃料デブリ」は取り除く必要があります。
廃炉の工程通りに作業を進めると2022年(令和4年内)には廃炉を開始ということですが、予定通りにいくかははっきりわかりません。
慎重な作業を行わないと二次災害などの事故も考えられます。
廃炉は実現させなくてはと思いますが、内部の様子が全て分かっていないので状況の判断が難しいですね。
「燃料デブリ」の取り出しが順調にいって廃炉の準備が進むようにと思います!
何故、英国からデブリ除去ロボット輸入なのですか?
国産にはないのでしょうか?
コメントありがとうございます。
2017年に下記のような記事が出ていました。
https://www.sankeibiz.jp/business/news/170426/bsc1704260500004-n1.htm?ref_cd=RelatedNews2
日本製のものはまだ開発段階なのかもしれません。
最新の情報については専門家ではないので確かな情報ではなく申し訳ないです。