ユーリオンアイスDVD第1巻特典映像のネタバレ！ロケ地取材秘話も！

「ユーリ!!! on ICE」のBlu-ray&DVD第1巻が発売！

特典映像に、勝生勇利 役の豊永利行さんと原案の久保ミツロウさんが第1話を見ながらコメントをしてくれる「オーディオコメンタリー」があります。

その内容、かなりディープなものでした！久保先生の「ユーリ!!! on ICE」への愛が伝わってくるような素敵な内容に、「離れずにそばにいて」の作詞秘話や第1話のアフレコ現場での出来事など余すことなくしゃべってくれています！

舞台を佐賀県唐津市にした理由、カツ丼にしたのは？そしてヴィクトル死亡説の真相！などなど、「ユーリ!!! on ICE」の裏話が満載の特典映像です！

「ユーリ!!! on ICE」第1巻の映像特典「オーディオコメンタリー」をまとめてみました！

「ユーリ!!! on ICE」第1話アフレコ現場にて

「ユーリ!!! on ICE」第1巻についている特典映像のうちのひとつ、「オーディオコメンタリー」は、ユーリ!!! on ICEの第1話を見ながら、勝生勇利 役の声優 豊永利行さんと、原案の久保ミツロウさんがアニメの裏話をしてくれるという内容です。

まず始まったオープニング「History Maker」が流れる中、自己紹介をする豊永利行さんと久保ミツロウ先生。この音声の時は、まだ全話撮り終えていない状態、という前置きが。そして容赦なくネタバレするから聞きたくない人は停止して下さいと（笑）

まず、久保ミツロウ先生がなかなかアフレコ現場に行けないとコメント。そして現在の「ユーリ!!! on ICE」の反響を喜んでいます。

久保ミツロウ先生「第1話の反響を世界で一番調べている人間だと思うんですけど」と切り出し、第1話が盛り上がるのか心配していたことを話してくれます。「ド深夜じゃないですか、どうやって見てくれるんだろうと落ち込んでいました」と。

出来上がったアニメは非常に素晴らしいってわかっていたという久保先生、「どうやったら遠くの人まで届けられるかって」とアニメ開始当初を思い出していました。そしてオンエア後の反響のすごさに驚いたそう。「風を感じましたね、パソコン画面から」というと、豊永さんが「人気のでる風が吹いてる」と補足。

1話目の作画の素晴らしさや、1話～3話までの上映会の話、とにかくすべての反応がよかったことを喜んでいる久保ミツロウ先生、話している中でも1話は流れていきますが、「あ、ちょっと待って」と久保ミツロウ先生は流れている映像についての話。

映像は、グランプリファイナル後、トイレで泣いている勇利をユリオが脅しているところ。ここで久保ミツロウ先生が第1話のアフレコ現場に立ち合ったときの話をしてくれます。このシーンでユリオ「さっさと引退しろ、バーカ！」の後に舌打ちして勇利の前から立ち去るのですが

出典：http://yurionice.com/

久保ミツロウ先生は、

「ヤバイ、キスしちゃってるじゃん」

と思ったそうで、、どうして？？と思ったら、映像では「舌打ち」の音が聞こえるときは、2人の靴しか映っておらず、さらにユリオがつま先立ちのように見えることで、久保ミツロウ先生はアフレコの音響ブースで大きな声でこのセリフを言ったそうです（笑）

「内山さん（ユリオ役 内山昂輝さん）の舌打ちがキスの音に聞こえるっぽいけど大丈夫ですか」

確かめてみるとそう見えなくもないですがね、久保先生の視点は面白いなと思いました（笑）「そういう話じゃないけどまあ大丈夫か」と思いながらアフレコを見学。そうとは知らない現場の豊永利行さん「我々ブースの垣根があるんですけど」とこの事件は初耳だったようですよ。

そのシーンが来るたびに笑ってしまったと久保ミツロウ先生。そして声優として参加している本物のフィギュアスケート実況をしている師岡アナ役のテレビ朝日 加藤泰平アナウンサーの話も。豊永利行さんは「実況シーンは本物のグランプリシリーズを見てるみたいで、錯覚に落ちるほどの臨場感！」

そして「しゃべりの表現力もいい」と絶賛！そうなんですよね、全く違和感がないのですごいと思っていました！

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長谷津モデルの唐津市の取材のお話

『第一滑走　なんのピロシキ!!涙のグランプリファイナル』というタイトル文字、久保ミツロウさんが描いているのはご存知ですよね！

豊永さんがタイトルのこだわりを聞くと、久保先生は「あの、疲れていたんですよね」と衝撃のお言葉！思わず声を出して笑う豊永さん（笑）話すと長くなると言いつつも、面白い話が聞けました！

タイトルを今日中に上げなきゃいけないという時、久保先生と山本沙代監督は取材に行った帰りで東京駅にいたのだそう。そしてお茶の飲めるところで2人で考えました。最終話までの話は考えていたのであとは1話から12話まではめていくだけということに。

「キャッチーで、覚えられなきゃ意味がない」という久保ミツロウ先生、「なんのピロシキ！」と出たら「こりゃいいですよ！」ってテンションが上がり「2話目もそんな感じで！」と進んでいきました。

キャッチーさ、語呂優先、恥ずかしがらない、中途半端にカッコつけないという、「表現を誤解されるくらいならどっちかに振り切らなきゃ表現者としてダメだ」ということでタイトルが決まっていきました。とってもいい話きけましたよ、覚えやすくて語呂が良い、「ユーリ!!!」の雰囲気もしっかりあるタイトルですよ！

と、タイトルのこだわりを聞かせてくれた久保先生、「僭越ながらそこで生まれたサブタイトルを読ませていただいています」と豊永さん。

そして、話は勝生勇利の実家、九州の長谷津のことに。元になった場所は佐賀県唐津市。九州に決めたのは久保ミツロウ先生が九州出身ということで、ということでしたが、他にもこだわりの理由がありました。

「実際のスケーターさんが少ない土地がいいなと思って。佐賀、アイスリンクないんで。あと城下町、あまり発展してない寂れた城下町ってくらいがちょうどいいんじゃないかって」

久保先生は特に外国人の方にもウケがいいんじゃないか、ということを頭に入れて城下町をピックアップしたのだそうです。当初から「ユーリ!!! on ICE」は「世界に向けて」と言われていたので、ここもしっかり押さえていたのですね！

久保先生、勇利の実家モデルの温泉施設も取材に行ったのですが、食堂が夕方5時からということで「カツ丼」が食べられなかったと話していました。

その「カツ丼」話も興味深いことが聞けました！

佐賀県＝「カツ丼」は有名ではないのですが、外国人の方が日本の「カツ丼」に感動するという話を聞いて「ユーリ!!!」にカツ丼を登場させることにしたのだとか。ここでも外国人を意識していたんですね！

ちなみに、久保先生のお知り合いから聞いた話で、フランス人の方が「カツ丼ってとってもヘルシーだよね」と日本滞在中に毎日食べて、そして5キロ痩せて帰っていったという話が！その方の食生活も謎ですが、カツ丼は高カロリーですよ！（約900kcal）

「カツ丼」という設定で、外国人の方も食べたいもの、そして日本人も外国から帰ってきたら食べたいもの、ということを考えての「カツ丼」。これをヴィクトルと勇利に当てはめてみるとよくわかりますよね！

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勝生勇利役の豊永利行さんを褒める久保ミツロウ先生

久保ミツロウ先生はオーディションの時から豊永利行さんは勇利にぴったりとイチオシだったというお話。「ユーリ!!!」の話が進んでいくうちに変化はあるかと豊永利行さんが聞くと久保ミツロウ先生は豊永利行さんのことをベタ褒めしはじめます。

「ナチュラルな演技」と豊永利行さんのことを絶賛する久保ミツロウ先生。勇利を演じる豊永利行さんを見て「その人らしく自然にやってる風に思わせるってすごい技術」と久保先生は分析。

話が進むうちに「前とキャラ違うじゃん！」って誰にも思わせない、豊永さんの演技力に助けられていると久保ミツロウ先生。さらに「安心してみていられるのは、豊永さんの技だなって」

「最初の選んだときのイメージと何も変わらない、でもこのまま汲み取って成長してくださっているんだなと」と、ここでヴィクトル 役の諏訪部順一さんのお話も。声高めにヴィクトルを演じている諏訪部さんも「この作品に寄せるためにすごく試行錯誤してくださってる」と感心。

オリジナル作品で、そして勇利は話を追うごとにどんどん変化していく中で豊永利行さんは「一番最初にある設定を鵜呑みにしすぎるのはな、っていうのがあって」と言うと久保先生のテンションが上がります。

「いい！そういうところだよー！だから何ひとつ質問するところがないし、上手く豊永さんとこの作品とタイミングが合ったのかなというのが嬉しくて」と豊永利行さんを褒めちぎります。

豊永利行さんの地声、ラジオでお聞きの方は分かると思いますが、低い声で「勇利を演じてます」って言われないとわからない声なんですよね！「自然に」といっても難しいのに豊永利行さんが演じれば「勝生勇利」となるあのスゴさ、久保ミツロウ先生が太鼓判を押すのに納得です！

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「離れずにそばにいて」作詞秘話！ヴィクトル死亡説についても！

ヴィクトルのフリー曲「離れずにそばにいて」は久保ミツロウ先生が作詞しています。この曲を作詞した時のイメージの話も聞けましたよ！

久保先生「ロシアのオペラというイメージで、オペラのストーリーを含めて作詞を考えて、それをイタリア語に翻訳してオペラとして歌ってもらう」という経緯を経て作られたあの名曲、アニメ1話が放送した当初はまだ歌詞の内容を公表していませんでしたが、公表しなくてよかったと久保先生。

「非常に意味深な歌詞」となっていることで、「それがヴィクトルのキャラクターのバックボーンだあと思わせたらちょっと、、、」とここでネットで一時話題となった「ヴィクトル死亡説」の話になります。

1話目を見て「ヴィクトル死ぬんじゃないか」「病気を抱えて不治の病なんじゃないか」と憶測が飛び交っていたことについて、久保先生は「そんなヒマない」と一刀両断！「セリフひとつでも削って詰め込めるだけ詰め込まなきゃいけないのに、死ぬとこ描いてるヒマないですよ！」と。

「これ、ワンクールしかないの、生き急がなきゃいけないの。私そういうの面倒くさいから死なせないって。怪我もさせたくない」とそんな設定は頭からなかったと全力否定してくれました。「怪我もさせたくない」っていうところ「ユーリ!!! 」愛を感じますね！

そして「離れずにそばにいて」の歌詞の内容について、「この曲は『恋の歌』なんですが、大事な人をなくしてひとりになった男が、遠くで誰か泣いている声が聞こえる、その人と同じように遠くにいる誰かわからないけど共感して、君も必要とされなかったのかっていう、そこから立ち上がる歌」

「そして一番最初の盛り上がる部分「共に戦おう」って言ってる相手が生きているかどうかはわからない」と解説。オペラの内容は「死んだ」というのは誤解で「最後は大団円で終わることになっている」と久保先生。

「離れずにそばにいて」は久保ミツロウ先生のイメージで、ヴィクトルとのバックボーンには触れていないという事実が判明。

ヴィクトルのフリー演技にはぴったりの曲だったので気になっていましたが、彼はサプライズの天才！氷の上ならどんなキャラクターにも変身できるということでしょうかね。

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「ユーリ!!! on ICE」温泉シーンを熱く語る久保ミツロウ先生

1話のラスト、ヴィクトルが温泉に入っているシーンについて、久保先生はテンション高めで話してくれました（笑）

「本当に最高の技術を持って温泉シーンを書いているんですよ！気軽に温泉を描けば誰か食いつくだろうと、そんなもんじゃないですよ！」と熱く語ってくれる久保ミツロウ先生。山本沙代監督も「温泉シーンは簡単に入れられるもんじゃない」と言っていたと発言。

「しかしこれ必要なんですよ！これを見ないと翌朝起きれないって人もいるはずですよ！」と勇利の滑っているシーンを見て「社会復帰できない病気を抱えていたけど元気が出てきました」と感想をもらったことで「やってよかったー」と久保ミツロウ先生。

「誰に届くかわからないし、本当に遠くに届いてもらいたいなーって」と言う久保先生ですが、海外までしっかりと届いている「ユーリ!!! on ICE」となっていますよね！

あっという間に予告映像、「続きは第2巻ということで」と豊永利行さんが締めて、そしてお2人で「またねー」と終了。

温泉シーンについて、久保ミツロウ先生はもっと語りたかったみたいでしたが時間切れ（笑）次回も楽しい話が聞けそうです！

まとめ

たくさんの裏話を聞くことができて楽しい内容でした！「カツ丼」になった理由も、舞台を唐津市にした理由も海外を意識してということだったことに、久保ミツロウ先生、山本沙代監督が狙っていたことは間違っていなかったと感心してしまいました！

そして「ユーリ!!! on ICE」放送当初に話題になった「ヴィクトル死亡説」も久保ミツロウ先生からはっきり答えがもらえてスッキリしました！久保ミツロウ先生はキャラクター愛に溢れた方で感動しました！

第2巻ではどんな話が聞けるのか今から楽しみです！久保ミツロウ先生の「ユーリ!!!」愛をまた聞きたいです！