三谷幸喜ドラマ黒井戸殺しの犯人は原作と同じ?トリックやネタバレも!

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三谷幸喜さんとアガサ・クリスティ原作の作品のコラボが話題のスペシャルドラマ「黒井戸殺し」

3年前にもアガサ・クリスティ原作で「オリエント急行殺人事件」を2夜に渡って放送して好評でしたね。

今回も楽しみでなりません!

原作の「アクロイド殺し」は、トリックが映像化は不可能と言われた作品なんですが、ドラマ版も原作と同じ?

三谷幸喜さんのスペシャルドラマ「黒井戸殺し」について調べてみました!

 

「黒井戸殺し」ドラマ版と原作「アクロイド殺し」を比較!


出典:http://www.fujitv.co.jp/

まずはドラマのキャストとあらすじを原作の登場人物と比較して見ていきます。

 

【ドラマキャスト:ドラマ 登場人物⇒原作 登場人物】

・野村萬斎:名探偵 勝呂武尊(すぐろ たける)⇒(原作:エルキュール・ポアロ)

・大泉洋:医師・柴平祐⇒(原作:医師 ジェイムズ・シェパード)

・吉田羊:未亡人 唐津佐奈子⇒(原作:フェラーズ婦人)

・遠藤憲一:富豪・黒井戸禄助⇒(原作:ロジャー・アクロイド)

 

ドラマ版のあらすじ

舞台は昭和27年のこと。片田舎の殿里村で、未亡人の唐津佐奈子(吉田羊)が寝室で亡くなっているのが見つかりました。

村でただ一人の医師 柴平祐(大泉洋)が検死をしたところ「睡眠薬の過剰摂取」だということが判明。

佐奈子が亡くなったことで悲しんでいた婚約者の黒井戸禄助(遠藤憲一)は、佐奈子が誰かに脅されていたと柴に打ち明けます。

すると、佐奈子から遺書が届きますが「一人で読みたい」と柴は帰ることに。

翌日、黒井戸が亡くなっていました。。。

 

原作のあらすじも、未亡人フェラーズ夫人が睡眠薬で亡くなり、婚約者のアクロイドも亡くなってしまい、その真相を探偵を引退して村に引っ越してきたポアロが解明していく、というストーリーになっています。

 

登場人物も、ドラマ版と原作と同じです。ドラマ版は、原作の名前に近い感じでもじってあるところが面白いですね!

「アクロイド」=「黒井戸」とか^^

唯一、ドラマ版では「復員服の男」という登場人物が原作では誰なの??ってところなんですが^^;

明らかに怪しい「犯人」として怪しまれる役を演じるのは和田正人さん。原作の良さを感じつつ、ドラマ版の物語を振り回してくれそうで楽しみですね!

>>三谷幸喜ドラマ【死との約束】犯人は原作と同じ?あらすじと登場人物を比較!

 

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ドラマと原作で犯人は同じ?映像化は不可能の意味は?

ここからは、原作のネタバレになりますので注意してくださいね!

原作「アクロイド殺し」の犯人は、この事件にポアロと行動をともにして助手をしていた医師ジェイムズ・シェパードでした。

ポアロはシェパード医師にだけ「犯人はあなただ」ということを告げ、事件に関わった人には言いませんでした。

ポアロはシェパード医師に「逃げ道」を教え、シェパード医師はそれに従って「睡眠薬を飲むことにする」として物語は幕を閉じます。

 

この物語がどうして「映像化不可能」と言われてきたかというと、小説の中の語り手(ストーリーテラー)が、犯人のシェパード医師だから。

この小説のトリックは、物語の進行をしている語り手」がまさか「犯人」だったとは!という驚きのラスト!

シェパード医師は、読者にもポアロにも、自分に不利な情報は隠しておけるという良いポジションでした。

犯人として全く怪しまれない位置にいることで、読者を騙すという手法は作者のアガサ・クリスティも自画自賛したほど!

 

しかし、「アクロイド殺し」を発表した当時は、これは推理小説として成立するのかどうか「フェア・アンフェア論争」が巻き起こるほど話題になりました。

語り手として登場させるなら、名探偵ポアロでも物語は成立しますから。

「読者を裏切る行為だ!」と立腹した反対派と、「これは推理小説として成立する」と絶賛した賛成派とに分かれました。

「推理小説」として認めないとしていた反対派の中には推理作家も多くいたんです。

 

反対した人に対しては、あまりにも素晴らしい作品だったんで妬んでいたのかなと思ってしまいます^^;

読み手を驚かすことに成功したのなら「小説」としては大成功でしょう!と個人的には思います。

事件の真相を隠しながら助手をしていても結局はポアロの推理力が上だったという事実はとっても面白いと思います。

 

そして、ドラマ版の犯人は原作の「アクロイド殺し」と同じということになるのなら、「黒井戸殺し」の犯人は、大泉洋さん演じる柴 平祐医師!

三谷幸喜版「オリエント急行殺人事件」でも、原作にほぼ忠実に日本を舞台に違和感なく見事にアレンジしていました。

なので、今回の「黒井戸殺し」も原作に忠実なストーリーの三谷幸喜さん版「アクロイド殺し」となりました!

犯人は、ドラマ版も原作と同じ「医師・柴 平祐」!大泉洋さんが演じるということで、さらに確信が持てるような気がしています

原作の映像化は難しいと言われた小説「アクロイド殺し」!三谷幸喜さんの手にかかるだけで、一味もふた味も違った魅力になるので不思議ですね!

追記:

「黒井戸殺し」の犯人は、大泉洋さん演じる 柴平祐 医師でした!ラストは、睡眠薬を飲むという流れは原作「アクロイド殺し」と同じでした。

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まとめ

三谷幸喜さんがドラマ化する「黒井戸殺し」と、原作「アクロイド殺し」の犯人は同じでした。

小説「アクロイド殺し」が、映像化が不可能と言われていたのは「小説の語り手が犯人だったから」という理由でした。

三谷幸喜さんは、俳優さんにあった役柄を書いてくれることでも有名ですので、主要人物意外にも興味深い出演者が多くいます!そちらも注目してみてください!

8 COMMENTS

つばち

録画して何度も観てますよ。
良く出来てます。
白昼の悪夢、ナイル殺人事件あたりを希望します。

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siromama

つばちさん、コメントありがとうございます!

何度観ても面白いですよね!
「ナイル殺人事件」、私も映像化希望です^^
名作揃いなので、次はどの作品なのかが楽しみですね!

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H.Nakano

中西さんは辛口ですが、中学時代にクリスティにハマって全作品を踏破した私にとっては合格点のドラマでした。
片手で持てないほど大きい録音機を隠すためのカバンがトリックの肝ですから、時代を古くするのは必然で、原作自体が第二次世界大戦の前ですから、クリスティ作品を映像化するには時代劇にするしか無いわけです。そこで時代考証をどれだけ出来るかは制作予算や時間との兼ね合いで、それを言い出せばそもそも名作小説を映像化すれば突っ込みどころがあって当たり前です。ドラマはドラマとして愉しめば良いと思います。ポアロ役としてはおそらく最高だと思われるデヴィット・スーシェの「アクロイド殺し」よりは今回の三谷作品のほうが出来は良いと思います。
次に勝呂武尊の作品をやるなら「ABC殺人事件」を視たいですね。

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siromama

コメントありがとうございます!
ドラマの時代背景について、すごく興味深く読ませてもらいました!
そして「ドラマはドラマとして愉しむ」という言葉に気持ちがスッキリしました^^

「ABC殺人事件」も人気の高い作品ですね!!
アガサ・クリスティ原作のドラマ化、次回も期待してしまいますね^^
素敵な意見をいただけて嬉しかったです!ありがとうございました!

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中西 勝

#黒井戸殺人事件 全くの愚策。殺人事件はどちらかと言えば「悲劇」だが、このドラマでは「喜劇」になっている。第一は「脚本の拙さ」、第二は出演者の「演技の拙さ」。特に、探偵と医者の演技と言えない大根ぶり。第三は「時代考証の拙さ」、設定時の昭和27年とは程遠い「部屋」、「家具」、「衣装」、「髪型」等。最後は「演出の拙さ」。
こんなドラマを長時間も使って放映する価値はゼロ。

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siromama

中西勝さん、コメントありがとうございます!

私も「演出」については残念な部分がいくつかありました。
「喜劇」と表現されているところは、同感です!言われてみて納得しました!!

貴重なご意見ありがとうございました!

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中島

こんな荒らしじみたコメントにわざわざ返信する必要はないと思いますよ
ふつうに面白いです
価値なしと仰った方は周りが絶賛してることについて一体どう考えてるのでしょうかね

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siromama

中島さん、コメントありがとうございます!

面白かったですよね!私だけじゃないのが分かってホッとしました(笑)
感想いただけて嬉しかったです!ありがとうございました^^

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